生活する辛さは何年でもいっしょ
いやもう新年もへったくれもないのよ。
今年は、年越しそばもおせちもお餅も、
何一つ買う気さえおこらない。
酒も飲んでない。
うわーっと仕事して、帰ってきて、
玉子丼作って、5分で食べて。
ウーロン茶飲んで。
大好きなクラシック番組も見る気しねえ。
ポイントが足りない。
お気持ちポイントが足りてない。
洗濯して、布団カバー替えて。
ああもう内容のあることを何もしたくない。
このままゲーム配信見て寝たろうかな。
なんとなく、諦めきれなくて、
見始めた第九演奏会。
第一楽章って、こんなに面白い展開やったんや。
結美ちゃん今日も素敵やな。
尾高先生にこんな風にキュー出されたら、いい音出せそうやなぁ。
第三楽章の温かさといったら。
これが愛なんじゃない?
愛ってこんな風に、温かくて、明るいんじゃない?
森さん、ツヤツヤで、きれいやなあ。
フロイデになる頃には、俗世のくすぶった気持ちはすっかりお焚き上げ。
合唱が光のように、上から降りてくる。
ソロの四重唱の、最後のハーモニーの完全な美しさ。
尾高先生の笑顔、明確なアクセントの指示。
最後まで、暖かい、温かい、第九。
わたくしはちょっぴり人の心を取り戻しました!
今から慶太楼で年越しします!