もうこのままでは生きていけない

37歳。女。主人は20歳年上。東洋の占い勉強中。

平屋がほしいのよ

1日目 18:00

昼寝から起きて晩ご飯タイム。

遠赤外線のホットプレートに初挑戦。

とにかくお世話を焼きたい派の彼は、きっきと焼きに入ってくれるが、

遠赤外線に戸惑い顔。

「・・・焼けてるの?」

「・・・焼けてるね。いい感じじゃない?ありがとう」

「ジュージュー言わないね」

「言わないね。これはサウナじゃないね。岩盤浴やね。しっかり芯から温まるんじゃない?どうせ女子はこんなんが好きなんやよ」

「焼けてるの?」

「焼けてるよ。例えのくだり聞いてた?」

 

手ごたえの無さにやや不満の二人。

それでも食は進み、酒も進み、彼はせっせと焼いて、久しぶりに酔った私は、

いつも通りに演説タイムに入る。

 

「そういうわけでね、抑圧されてるの!抑圧!やりたいな~とか、言いたいな~ってことをね、全部やってないの!」

「はいはい~かわいそうに~」

「だからね!たとえばね!」

と叫んで、らせん階段へ。階段の脇の方の、登る所じゃないところから、無理矢理ジャングルジムのようによじ登るわたし。

酒も入っているので、ぜえぜえ息が切れている。

「・・・こういうことを、全然してないの!」

「それはしないよ」

「我慢してんの!正論ぶちかまして、抑圧してくるの!『やっぱり~、炭とかだと~、油がはねちゃうし~、煙もすっごい出ちゃって、部屋にも匂いがついちゃうでしょ?後片付けもたいへんだよね?こっちの方が、洗い物も洗剤が少なくて済むし~、さっぱり食べられて、ヘルシーだよね』」

「誰なの?」

「遠赤女子だよ!」

エネルギー切れにつき21時ごろ就寝。

 

2日目 2:00 4:00 5:00

ベットは2階、トイレは1階。

「住めないね」「だね」