平屋がほしいのよ
1日目 18:00
昼寝から起きて晩ご飯タイム。
遠赤外線のホットプレートに初挑戦。
とにかくお世話を焼きたい派の彼は、きっきと焼きに入ってくれるが、
遠赤外線に戸惑い顔。
「・・・焼けてるの?」
「・・・焼けてるね。いい感じじゃない?ありがとう」
「ジュージュー言わないね」
「言わないね。これはサウナじゃないね。岩盤浴やね。しっかり芯から温まるんじゃない?どうせ女子はこんなんが好きなんやよ」
「焼けてるの?」
「焼けてるよ。例えのくだり聞いてた?」
手ごたえの無さにやや不満の二人。
それでも食は進み、酒も進み、彼はせっせと焼いて、久しぶりに酔った私は、
いつも通りに演説タイムに入る。
「そういうわけでね、抑圧されてるの!抑圧!やりたいな~とか、言いたいな~ってことをね、全部やってないの!」
「はいはい~かわいそうに~」
「だからね!たとえばね!」
と叫んで、らせん階段へ。階段の脇の方の、登る所じゃないところから、無理矢理ジャングルジムのようによじ登るわたし。
酒も入っているので、ぜえぜえ息が切れている。
「・・・こういうことを、全然してないの!」
「それはしないよ」
「我慢してんの!正論ぶちかまして、抑圧してくるの!『やっぱり~、炭とかだと~、油がはねちゃうし~、煙もすっごい出ちゃって、部屋にも匂いがついちゃうでしょ?後片付けもたいへんだよね?こっちの方が、洗い物も洗剤が少なくて済むし~、さっぱり食べられて、ヘルシーだよね』」
「誰なの?」
「遠赤女子だよ!」
エネルギー切れにつき21時ごろ就寝。
2日目 2:00 4:00 5:00
ベットは2階、トイレは1階。
「住めないね」「だね」