寝つきが悪い

物心ついて以来寝つきが悪い。
本格的に悪くなったのは小学校2年か3年くらい。
トイレの花子さんとかの怪談ブームの頃。
敷布団に指で渦巻きを右巻きに10回、左巻きに10回書いて、それを枕の下に仕舞い込むイメージをすると悪夢を見ないというマイルールを設定していた。
つまり寝つきも悪いし、悪夢とも長年のお友達だ。
私がお友達内閣を作るなら、寝つき悪い大臣、悪夢大臣、心配大臣、後悔大臣などなどが入閣し、GDPは地に落ちるであろう。
ベーシックインカムは導入したい。

近年寝つきはますます悪化の一途を辿っており、ていうか内閣とか言ったばっかりに無駄に文体が硬いな、もうほんと寝るまでが苦労する。
まず枕に頭をつけると前日に見た夢がふわあっとリプレイされる。
なんなんだ？枕がクラウドなの？保存されてるの？
だいたい眠くて眠くてギリギリまで何かを読んでいる。
半目っていうか四分の一目くらいになって、今だ！寝落ち！というタイミングで目をつむる。
....と、まぶたの裏に、謎の映像が次々に浮かんでくる。それがまた怖いんだわ。
脈絡が無いし。
腰簑とお面つけた民族が、シャンっていうタンバリンみたいな音とともに、謎のポーズで踊り出てきたりするし。
次々に押し寄せる謎の断片。
怖いんだわ。
そこで昔は音楽を聴きながら寝ていたけど、音楽では頭の雑念が消し切れなくなってきた。
今日の後悔大臣と明日の心配大臣が仕事熱心なもんで。
最近はゆっくり音声のお世話になっています。
歴代天皇の解説とか、江戸時代の解説とか。
どうでしょうの副音声時代もあったんだけど、爆笑で起きちゃうからな。
ああ避難所暮らしになったらどうやって寝たらいいんだ。
ほんとに私の心配大臣はよく働くよ。