もうこのままでは生きていけない

37歳。女。主人は20歳年上。東洋の占い勉強中。

目の前のことに集中しろ

久しぶりに美術館に行きました。

香りの器コレクション。

貴族プレイに目がない私にはうってつけの企画展。

 

そういや大学の時も京都にティアラ展見に行ったなあ。

多分何かの講義を、あっ英語やな。

必修の英語をサボって行ったんだ。

翌週の英語の時間に、さほど親しくはないが、前後の席のよしみで会話するだけの関係の女子に聞かれたな。

 

「こないだどうして休んだの?」

「京都にティアラ展見に行ってきた」

「ティアラ(笑)」

 

あの(笑)よ!

たしかに相手の方が数段かわいく、女子としての序列感が普段からぷんぷんと漂う間柄ではあったけれども。

お前その見た目でティアラかよ(笑)。

聞こえた聞こえた。

絶対思ったね今。

 

そしてその講義は、担当教授もまあ腹の立つ、嫌味ぷんぷん野郎だった。

嫌味ぷんぷん、序列ぷんぷん。

その講義は途中で行くのを止めた。

必修の第二外国語を積極的に落とした私。

その穴をどうしたか?

翌年ロシア語で埋めました。

ロシア語ちょう難しいでやんの。

ロシアは計り知れないわ。

 

過去の記憶が邪魔して話が進まねえなあ。

 

美術館に行くと、主にこのような人がいませんか?

・仲良しマダムグループ

・たぶん何かの習い事を一緒にしてるマダムグループ

・なにせ知的好奇心があるおじさん

・関心が奇跡的に一致している夫婦

・来たかった人と連れてこられた人

・海外旅行も好きよ、クルーズも好きよ、美術館も好きよ、セレブ族(高齢)

・美しいものが好きだから美術館も好きだけど、本人は素朴の範囲になぜかとどまり続けてしまう女子(一人)(妙齢)

 

まあ最後は私も入ってますよ。

そして今日も期待を裏切らないのはセレブ族。

まず第一展示室に入ってきた時の声がでけえ。

スイッチの切り替えが遅いんだね。

 

「これイタリーで買ったわ」

なんでかな~。なんかこういう場合絶対イタリーだよね。

バレンチノがよぎる(Ⓒどうでしょう)。

 

「はい、きれいきれい」

中盤、きれいに感情がこもらなくなる。

 

「ここ寒いから大変でしょう」

角を曲がるついでに監視員のお姉さんを気遣う。

 

「明治時代は日本の文化の坂っつうのは、つまりこういうことね」

そ、そうだったんですか…!上ってるんでしょうか下ってるんでしょうか。

ミステリー坂でしょうか(Ⓒどうでしょう)。君たちだよミステリーなのは。