久しぶりの生コンサート2
一曲目:セビリアの理髪師序曲
全員が言うことを言いますよ。
生はいいね~。
いつも聴いている電子機器では、カットされているなんらかの周波数が、
身の周りを取り囲んでくれる。
第一ヴァイオリンは端正な響き。
繰り返しあらわれる有名なメロディの歌い方がはっきりしていて好き。
最後の方にえっ?っていうほど強く演奏されたところがあって、
もう。ワクワク。
低弦の頼もしさ。
そして木管の皆さんがさらってらしたフレーズの、伸びやかで美しいこと!
ワクワクが爆発した。
舞台セットの間の指揮者による軽いトーク
やはり指揮者になれる人は、笑いぐらいスマートにとれるもんなのかしらね。
ちょうどよい笑いの量。
ちょうどよい知識の提供。
二曲目:アランフェス協奏曲
1楽章
生で聴くのは初めて。
ギターの音色は、オーケストラとは位相が違って、違う世界の美しさ。
ギターの音量と、オケの音量ってこんなに違うんやなあ。
ギターの前にマイクはあるけど、うーん。
あのマイクの調整難しいんやろうな。
そもそも私の席が後ろすぎるからあかんのよ。
S席めっちゃ空いてるけど、完売やったんやよなあ。
ああこの曲のためにもっと早くチケット買ってS席押さえればよかった。
私のイメージでは、この1楽章はスペインの市場。
生ハム、チーズ、トマト、太った赤ら顔の商売人、街のざわめき。
活気ある光景。
オーケストラの合間に割って入るギターの音色は、
あたかも、通りすがりに、わわっと耳に入ってくる異国語の会話。
しかしちょっとギターとのアンサンブルが、どうぞどうぞ、という風にオーケストラの方が合わせているように聴こえて、少しテンポが間延びして聴こえてしまった。
最後もギターがファゴットを無視したように聴こえてしまった。
2楽章
弦の伴奏が美しい。風にざわめく緑の草のよう。
しかしちょっと客席の集中力が切れてきた。
私が国王になったらね、紙のパンフレットペラペラさせたら過料10万円だから。
なんで途中でパンフレット見るの?飽きてきたの?
あと飴の包み紙演奏中に剥いたら同じく過料10万円。
鞄の中の財布についてる小さい鈴ちりんちりんさせても過料10万円。
ボリボリ音を立てて腕を掻くのも過料10万円。
なあ、お嬢さん。
始まる前に隣のお父さんにあんなに色々語っとったのにさ、
なんでそんな音立てて腕掻くの?
違うのよ。
客席の集中力が切れてるんじゃない。
私の集中力が切れてきたんだ。
だからそんなつまらないことが気になるんだ。
ほんとはこの部分では、美しさでもっと胸を締め付けられるはずなのに。
3楽章
ギターってどれくらいの大きさの部屋で聴くのが一番美しいんやろう。
このダンスを踊っているホールはどんな大きさなんやろう。
コンディションを取り戻せないまま終わってしまった。
休憩
セミプロの行動はぶれない。
お気に入りのフォルダにJRAのアイコンが。